《 寿永元年(1182年)8月18日 丙辰 》 の条
(頼家の)七夜の儀があった。
千葉介常胤が取り仕切った。常胤は子息六人を伴い、侍所の上に着した。
父子で水干袴を着、秩父大夫重弘の娘で胤正の母を(頼家の)御前の陪膳とした。
また進物があった。嫡男胤正・次男師常が御甲を担ぎ、三男胤盛・四男胤信が鞍つきの御馬を引き、
五男胤通が御弓箭を持ち、六男胤頼が御剣を持ち、それぞれ庭に居並んだ。
兄弟は皆容貌のすぐれた勇者である。
武衛(源 頼朝)は特に感心され、人々もまた壮観であるとした。
《 寿永元年(1182年)8月20日 戌午 》 の条
若公(源頼家)九夜の儀があった。
外祖(北條時政)が取り仕切った。
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