　佐竹屋敷跡　(satake-yashiki-ato)　の歴史

記事に見る佐竹屋敷跡の歴史

　※　八雲神社　もと　祇園天王社ぎおんてんのうしゃと言われ、寛治元年(1087年)新羅三郎義光が創建した。

義光は父・源　頼義の三男(長男; 頼家、次男；義綱)、母・上野介平　直方の娘である。

寛徳２年(1045年)大津園城寺(三井寺)の新羅大明神の社檀で元服したので、新羅三郎義光と名乗った。

　※　新羅三郎義光の子孫に、武田信玄を生んだ甲斐武田家、並びにその支族に小笠原家・安田家・
　　　南部家・板垣家などの一族がある。

佐竹義秀(1151年～1225年)館を構える。　　　　　…　「応永年間に【佐竹ガ館】の記事あり」　…

応永６年(1400年)「佐竹屋敷」の一隅に佐竹氏十一代の子孫　義盛が「多福寺」を建立した。　

応永２９年(1422年)佐竹興義、足利持氏の執事上杉憲定に逆らって、屋敷をやかれ、比企ケ谷にのがれたが、　

追ってを差し向けられて自害する。息子と家人十三人は討ち死にした。

　その寺跡に…

文安元年(1444年)夷堂の本覚寺を開いた「日出上人」が「多福山一乗院大宝寺てふくさんいちじょういんだいほうじ」(日蓮宗)を建てた。

　山門・本堂・庫裡・消滅堂の堂塔を備えている。
　新羅義光を祀る「多福稲荷社」(開運・勝利の神)がある。
　本堂背後の山腹に義光墓(伝)の石塔がある。

江戸期　　…『大宝寺境内図』　(宝暦９年(1759年))に「名越佐竹屋舗」、鐘銘に「名越佐竹屋舗多福山大宝寺」。

(寛永８年(1796年))など地名として伝えられて来た。

嘉永７年(1854年)作の『木造・新羅三郎義光像』がある。

現在の本堂・庫裡は昭和３３年(1958年)の建立である。