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《建長寺境内・建物等 案内図》
《現在の建長寺境内・建物等 案内図》
《出展;新編鎌倉志 巻之三 第五冊》
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建長寺の建物

  創建当初は、宋の径山万寿寺けいざんまんじゅじの伽藍を写した禅宗伽藍(七堂伽藍)で建立されていた。
  総門・三門・仏殿・法堂・方丈が一直線上に並び、山門から回廊が仏殿につなかってた。
  1. 『 総門 』関東大震災で倒壊した総門は、、昭和18年(年)、京都般若三味院ょり移築・再建した。(国重要文化財)

  2. 『 山門 』二層の山門(三解脱門)は、江戸時代に再建した。楼上に五百羅漢がある。(国重要文化財)

  3. 『 仏殿 』江戸時代の様式の仏殿は、正保4年(1647年)、芝の増上寺より移す。(国重要文化財)

  4. 『 法堂 』関東一の規模を誇る法堂は、江戸時代に再建した。(国重要文化財)

  5. 『 唐門 』唐門は、□□に再建した。(国重要文化財)


建長寺の庭園

  方丈(龍王殿)の背後の「□碧池さんぺきち庭園」と回春院の「大覚池庭園」がある。
  1. 『 心 字 池 (□碧池さんぺきち) 庭 園 』

  2. 現在の庭園は、園内に建つ1692年の銅碑の記述から寛永年間(1624〜1644年)に三代将軍 家光による境内の修復の際、

    同時に修復されたものという。

    最岳和尚遺稿さいがくわじょういこう』の1641年の条に「方丈再建慶讃」とあることから、「聴松軒ちょうしゅうけん」の方丈もこの年に再建され

    今日の庭園の姿に整備されたものとみられる。

     … 方丈から見た景観 …  左右から池の中央に岬が延び、池に鶴島と亀島が配置され、橋が架けられている。

    「心」の文字が池の形に表わしているが、文字の形に池を造るのではなく、禅の修業にもちいる心を映し出す鏡としての池を

    意味すると云われている。

    東北の山畔に枯滝が石組され、北の山畔に蓬莱石組が施されている。

       平成16年(2004年)に庭園は大改修が行われた。


心  字  池   平成19年10月19日撮影 心  字  池   平成21年10月29日撮影

  1. 『 大 覚 池 庭 園 』

  2. 回春院は、建長寺21世 玉山徳□ぎょくさんとくぜん(仏覚禅師)の塔所。 名称は、道隆の語録「深山幽谷の面々は春に廻る」から命名された。

    「大覚池」は、蘭渓道隆が創建時に境内一帯を水害から守るための調整池として造られている。

     回春院は、数多くの禅籍中国古文学書を出版し、円覚寺・続燈庵とともに禅宗寺院の出版事業の中心であった。

    この塔頭の墓地に 葛西善蔵かさいぜんぞう五味康祐ごみこうゆう斉藤十一さいとうじゅういちの墓がある。


大  覚  池   平成19年10月19日撮影 大  覚  池   平成19年10月19日撮影