その昔、鶴岡八幡宮に参詣の武人達は、此の辺りで馬を下り、徒歩で参拝したと言う慣わしがあった。 そのことで 下馬の地名が今も 此の地に残っている。 此の下馬の地点は、鎌倉の道路のうち重要な位置にあって、数多くの戦場の巷となったことが、歴史書の中 に見ることが出来る。 尚、文永八年(1271年)九月十二日、日蓮上人が、名越の小さな庵から、竜ノ口の刑場に護送される途中 鶴岡八幡宮に向かって、「八幡大菩薩神」 として法門をまもるために、霊験を顕し給えと大音声で 祈願ったというのは、この下馬橋付近である と伝えられている。 昭和十二年三月 建 鎌 倉 青 年 団 |