本塔は極楽寺城に西端にあり、総高3M余の堂々たる塔で、 鎌倉時代を代表する五輪塔の一つである。 昭和51年11月に修理のため解体工事が行われた際、 地輪内部より大小二つの骨臓器が発見された。 一つは金銅製花瓶形容器、他は銅製なつめ形容器で各々に 刻銘があり忍性と慈済の骨臓器と判明した。 昭和52年3月に忍性塔納置品として重要文化財に指定された。)
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出展「鎌倉国寶館図録 第21集『鎌倉の五輪塔』 |
竹 林 寺 所 在 の 忍 性 墓 総高2m90cm (昭和63年(1988)復元建立) |
復元後の五輪塔 (平成23年10月4日撮影) |
昭和61年調査(29.8cm)重文 |
額 安 寺 所 在 の 忍 性 墓 総高2m92cm 塔身2m85.3cm 額安寺墓地は境内より北方約200bの所にあり、削平された 敷地の西側に東面して5基、北側に南面して3基・計8基の 五輪塔が並んでいる南の第1基の地下から、忍性の舎利を 納めた容器・賢明上人の骨臓器等9個の骨臓器が出土した。 北側の五輪塔・地輪下面の納置孔から極楽寺第三世・善願 上人とその弟子観恵房の骨臓器が発見されている。 |
南より第1基目の良観上人の五輪塔 (平成23年10月3日撮影) |
昭和57年調査(29.7cm)重文 |