玉縄首塚由来　(tamanawa-kubizukayurai)の石碑文の説明


☆　玉縄首塚由来の石碑文はこの様に語り伝えております。・・・

　　　今を距る四百四十余年前　大永六年(1526年)十一月十二日南総の武将里見実堯さとみさねたか 鎌倉を攻略せんと欲し
　　鶴岡八幡宮に火を放ち鎌倉内に乱入せるを知るや、時の玉縄城主北条氏時(伊勢盛時=北条早雲の次男)は、
　　玉縄衆(豪士大船の甘粕並びに渡内の福原両氏等)と協力して里見の軍勢を此処戸部川にて迎え撃ち、
　　合戦すること数回にして里見軍を潰走せしめて、鎌倉を兵火へいかより守った。

　　　この合戦に於いて、甘粕氏以下３５人は戦禍の華と散り、福原氏は傷を負った。
　　里見勢の死者の数は判らないほどでした。

　　戦が終わって後　城主の氏時は、両陣営の首を交換し、この戦死者を塚を築き塔を建てて葬った。
　　そして郷里を死守した霊を慰め怨親平等という考をしめし、この塚を「玉縄首塚」と呼んでいます。
　　お経には「我観一切普皆平等」(総ての人は敵味方なく皆、絶対平等である)と説いております。


　　　　　　　　　　　昭和三十三年八月
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　玉 縄 史 跡 顕 彰 会　建之

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　篆　　額てんがく　　　富岡周吉郎
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　文 並 書　　　光峰　楚石


(註)　石碑に刻まれた　２行目の「南総の武将里見義弘さとみよしひろ」は正しくは「里見実堯さとみさねたか」となります。


　　記念石碑の建立


　←　文政8年(1826年)に
　　　藤沢渡内の福原氏が記念碑を建立。

　　　同時に数本の榎を植えた
　　　しかし今あるのは、タブの木である。


　↓　昭和１０年(1935年)柏尾川流灯会により
　　　六地蔵を祀った。